ワルシャワのホテルはなんというか、養老院みたいなところです。というのもなぜか泊まっているのが、年配の方ばかりで、1階のホールは年配の方々の集会みたいなのも開かれているようです。「ここはどこ?」とみんなで頭をひねっています。朝食も広い食堂に私達の8人分だけが用意されているのです。
ホールには決して趣味がいいとは言い難い絵や誰のものかわからないさまざまなコレクションが不気味に配置されています。時間がごっちゃになって、ぽいとそこに置かれてしまったような、なんともいやな感じです。ブルーノシュルツの「ストリートオブクロコダイル」にまさしく迷い込んだようなホテルです。おそるべし、ポーランド。
街にはなぜだか老人が多いような気がします。若者はどうしたの?と聞くと若い人はみんなイギリスやフランスに行ってしまうらしい。ちょっとした過疎か現象である。ふうむ。
午後から夕方にかけて少し観光。ショパンのコンサートなんかもよくやっているという記念公園とその中の美術館を観ました。
絵にかいたようなヨーローッパです。紅葉がきれいでした。ノクターンなんぞを口ずさみながら、シルフィードにでもなったつもりで、さっそうと軽やかに歩いてみました。こんな映画のようなヨーロッパの風景の中でゴミ箱を接写している写真家コイケヒロシ。やはりただものではない。
その後遅い昼食を取って劇場へ。劇場はシェラトンホテルの裏側にあります。なんともわかりにくい場所であるうえに、隠れ家のように入り口が小さい。でも、中は以外と近代的な作りになっている上に広い。外観からは想像のつかない建物です。そこではまだ、別の公演をやっているので、本日は簡単な打ち合わせをするにとどまりました。