今日はP.A.I.の午前部の最後の授業でした。とはいえ、中身は閑散としたものです。1時間目は9:00から始まります。先週は小池さんの卒業公演での作品リハーサルだったので、みんなかなり精神的にも体力的にもピークにきているようです。
なんとか授業にでてきた子もなにやら疲れきった感じです。
その中の子の一人はあまり身体的センスがあるほうではなかったのですが、授業だけはきちんとでてきている子でした。表現力はまあまあですが、身体センスがいまいちというのが正直な私の感想でした。ですが、これまでやってきたことが急に自分の中でつながりだしたのでしょう。最後のレッスンは身体センスのない人の動きではありませんでした。
身体は理解すると突然動き出します。自然の感とでもいったらいいものでしょうか。いろんな情報にまどわされて身体の目的を失って動こうとする子をよく見かけます。本人はとても頑張っているのですが、思い込んでいるので、他人の忠告も聞こえなくなります。もちろん他人の忠告がすべて正しいわけではないでしょう。でも一度は聞く。やってみるということは大事なことです。いいか悪いかはそれから判断すればいいのではないかと思います。
心と身体は一つです。身体の法則を理解して動けるようになると今度は心がとまります。1度目の成功を再現しようとするからでしょう。成功という安住の地に心がとまってしまうのです。そうすると今度は表現が輝かなくなります。心が躍っていてくれないからです。ダンスは常に心と身体が動いていないといけないのではないかと思っています。それはとても不安定な場所です。不安定な場所で常にバランスをとりながら先へ先へとすすんでいくようなものです。
あるダンサーが「子どもをダンサーにしたいですか?」という質問に「いいえ」と答えていました。「こんなに心と身体を常に動かし続けなければいけない大変な仕事を子どもにやらせたくはない」ということらしいです。
動くことを変化していくことを恐れず、楽しみながら超えていくことができればダンサーになれるのではないかと今日はそんなことを考えました。